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2007/05/10
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ペアレント・トレーニングとしての支援ツール
執筆者: musashi (7:20 pm)
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ペアレント・トレーニングは、発達上の障害やつまずきのある子の親を対象として、効果的な子どもの「しつけ」方法を学ぶためのものです。ペアレント・トレーニングの多くは、行動変容理論に基づいて、子どもの行動を捉え、行動を変容させるための技法、その評価の仕方を順を追って教えていきます。要は子どものよい行動に注目し、子どもの少しでも望ましい行動を認めて褒め、子どものよい面を増やし広げるための具体的な方法です。 ところが、こうしたペアレント・トレーニングでは、なかなか効果が上がらない場合があります。 ・子どもに認めて褒めれる行動がなかなかない。どれも中途半端にしかできず、認めて褒める前に、手出しして、ついつい注意や修正をしてしまう。 ・子どもがよい行動をしていることは分かるが、その場で認めて褒めることがなかなかできない。これまでの親子の関係から、なかなか素直に子どもを認めて褒められないし、子どもも褒められたからのいってうれしそうでない。 ・研修会で身につけた方法を、直接に子どもに行わなくてはならないプレッシャーを強く感じる。我が子でも、人を相手に行うのは苦手で、頭で分かっていても実行できずに、自己嫌悪に陥る。 ・母子の間ではよいのだが、周りから注意されたり、怒られたりすることに変わりはなく、結局、家庭での様子に変化はない。 このように、研修会などに参加して学んでも、実際の家庭で、子どもの行動をよい方向に導いていくことは難しいことなのです。 そこで、支援ツールを、発達障害児のペアレント・トレーニングにも活用することを考えました。学校の先生方が教室で使用して有効であるなら、家庭で親が使っても有効なはずです。通常のペアレント・トレーニングでは、なかなか成果を得られないケースでも、支援ツールを間において、支援を行うほうが行いやすいはずです。さらに、行動変容の理論を学ぶときにも、直接に理論や技法を学ぶより、支援ツールを作って使うことのほうが身につけやすいでしょう。 発達障害児のペアレント・トレーニングとして、支援ツール教室を始めることにしたわけです。 ・「子どもに認めて褒めれる行動がなかなかない。」→自発を促す手がかりツール、実行を助ける手がかりツールを工夫すれば、周囲の手助けを最小限にして、子どもが結果にたどり着けます。そうすれば、親は注意すること、修正することから解放されて、本当に子どもを認めて褒める機会が広がります。 ・「その場で認めて褒めることがなかなかできない。」→認め合う関係をつくる交換記録ツールを工夫すれば、チャレンジ日記を介して認め合えます。直接であるとうまくいかない関係も、交換記録ツールを介せば、スムーズになるものです。記録を貯めれば、認められ褒められたことが見た目で分かります。ごほうびを工夫すれば、本人のやる気も引き出せます。 ・「直接に子どもに行わなくてはならないプレッシャーを強く感じる。」「頭で分かっていても実行できずに、自己嫌悪に陥る。」→子どもに対して技法を適用するのように、難しく考えず、本人が分かって使える支援ツールを工夫すると、捉え直しましょう。うまくいかなくても、技法を使えなかったと自己嫌悪に陥る必要はありません。つまずきを検討して、より子どもにあった支援ツールに作り替えればよいことです。 ・「母子の間ではよいのだが、周りから注意されたり、怒られたりすることに変わりはなくて」→認め合う関係をつくる交換記録ツールは、みんなで認め合う関係をつくることを考えた方法です。支援環境を整える協働ツールは、支援者の共通理解を増すための方法です。支援ツールでは、支援の側に、子どものよい行動を広げていく仕組みが組み込まれているのです。 今年(平成19年、2007年)も、親の方との支援ツール教室を楽しみにしています。 |
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